印象に残っているのは病院実習で、当時は期間が半年間ほどと長く、実習先の病院では職員の一人のような意識で、備品の洗浄や臨床検査技師が使用する機器のセッティング等、様々な業務に懸命に取り組む毎日でした。専門学校は3年間という短い期間に実践的な学びが凝縮されていて大変でしたが、その分、現場で即戦力となる力が培われたと感じています。
在学当時の恩師である臨床検査学科の堀江先生には、就職活動の際にも親身にアドバイスをいただきました。卒業後も、先生方や仲間とのつながりが続いていて、多くの場面で支えられてきました。特に千葉県内では東京電子の卒業生の層が厚く、私が知る限りでは千葉県臨床検査技師会の歴代会長を3名も輩出しています。思いがけない場所で同窓生と会い、会話が弾むことも多く、その存在に励まされることが少なくありません。こうした経験を通じて、東京電子で学ぶことができて本当に良かったとあらためて感じています。
卒業後は千葉県に採用され、最初は現在も勤務している千葉県こども病院に入職しました。その後、がんセンターや地域の中核病院として救急医療体制等を備えた病院など、それぞれ特色の異なる病院を経験し、再び千葉県こども病院に戻ってきています。病院ごとに扱う疾患や患者さんの層が異なり、そうした現場で働き、また学ぶ機会を得られたことは非常に貴重な経験となりました。
現現在は同院の検査部長として、これまでとは異なる立場で他部署との調整役となり、組織の運営・管理を担っています。また、病院内だけでなく、千葉県臨床検査技師会や日本臨床衛生検査技師会といった職能団体にも所属しています。団体での活動を通じて看護師や診療放射線技師など多職種の方々と関わり、そこで得られた知見は自身の成長はもちろん、自施設の後輩への指導やチームづくりなど様々な場面で大いに役立っています。
検査業務に必要な知識や技術の習得はもちろん大切ですが、これからの時代AIによる自動化も進んでいくにあたり、臨床検査技師は検査室の中で行われる検査業務だけではなく、検査室の外で自分たちにできることにも積極的に取り組んでいってほしいと思います。
また、医療の現場はチームで動くので、周りと協力したり、相手の立場を考えたりすることがとても重要です。どんな状況でも前向きに取り組むことができ、仲間と支え合える人が、現場で信頼される技師になると思います。
1990年、東京電子専門学校の臨床検査学科を卒業後、千葉県こども病院入職。以降、がんセンターや地域の中核病院として救急医療体制等を備えた病院での業務を経験し、現在は千葉県こども病院の検査部検査科において検査部長を務める。また、一般社団法人千葉県臨床検査技師会元会長ならびに同会監事、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会理事等、職能団体での活動にも従事。
千葉県こども病院は、県内小児医療の中枢的役割を果たすため、一般医療機関では対応が困難な特殊で高度な専門的医療を必要とする小児の診断・治療およびそれに付随する相談及び指導を行う小児総合医療施設です。
チーム医療をはじめ、現代の臨床現場で活躍できる、幅広い能力を持った人材を育成。就職後も見据えた信頼される臨床検査技師を目指せる環境です。
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